ブルゴーニュ・フランシュ・コンテ地域圏の魅力
ブルゴーニュ・フランシュ・コンテ地域圏は2016年の行政改革によりブルゴーニュ地域圏とフランシュ=コンテ地域圏が合併してできた地域圏です。
ブルゴーニュ地域圏は、ブルゴーニュワインで有名で、世界で最も高いロマネ・コンテなど有名なワインが数多くあります。また、首府はディジョン・マスタードで有名なディジョンです。
フランシュ=コンテ地域圏は中世のブルゴーニュ伯領に対応する地域で、神聖ローマ帝国の臣従義務を免除されていたので、Franche-Comté「フランシュ・コンテ(=自由伯領)」という名前で呼ばれています。首府はブザンソン国際指揮者コンクールで有名なブザンソン。小澤征爾・佐渡裕が優勝したことで日本でも知られています。また、コンテチーズというハードタイプのチーズの産地として身近ですね。
ヨーロッパで時計というとスイスのイメージがありますが、このスイスに隣接しているブザンソンのほうが時計の都だったそうです。ブザンソンからスイスの方へ産地が移ったそうです。現在でも時計産業は盛んで、時計博物館もあります。
世界遺産にも登録されている半円形の美しいアルケ・スナン王立製塩所やインターナショナル・スタイルを提唱したモダニズム建築の巨匠ル・コルビジェの後期の作品ロンシャンの礼拝堂もこの地方にあります。
このページでは、ブルゴーニュ・フランシュ・コンテ地域圏の魅力をお届けします。
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【ダイジェスト】ブルゴーニュ・フランシュ・コンテ地域圏
ブルゴーニュ・フランシュ・コンテ
ブルゴーニュ・フランシュ・コンテでですけれども、 2016年の地方改訂でブルゴーニュ・フランシュ・コンテの地域が合併いたしましたので、やはり見所いっぱいあるんですけれども、そういう人から見たブルゴーニュブランチ、今って先ほども議長がおっしゃっていましたけれども、主に美食、観光地として素晴らしいというのが左の数字ですね。
それから今やはりグリーンツーリズム、とても大事になってきています。そういった時に、こういったサイクリングルートの長さですとか、トレッキングルートの長さ、大事になると思います。
美食の方もグリーンが好きな方も両方楽しめるデスティネーションかなと思います。そこに暮らし方ってすごく広い地方なんですけれども、主な観光地をですね、ルート上に置いた状態で一つ一つご説明をさせていただきます。
ヴェズレーのバジリカ聖堂
ヴェズレーのバジリカ聖堂は世界遺産登録されているんですけれども、スペインへのサンチャゴデコンポステーラに準じる巡礼路のスタート地点です。
ロマネスク建築がとても有名な制度があるんですけれども、すごく自然とその聖堂の建築調和が保たれていまして、夏至の日に、こちらの修道院に訪れると、丁度真上から光が内陣から祭壇に向かって一直線の光が落ちると、それを見に行かれるお客様が結構多いと。宗教建築ではあるんですけれども、やはり自然との調和という面でも日本の方に訪れていただきたいなと思っております。
フォントネー修道院
こちらは先ほどが聖堂だったのに対し、使徒派の修道院ですね。ここもですね、やはり大自然の中にぽつんと修道院があるということで、とても自然と調和が考えられている修道院だとは思います。修道士たちが生活した場所がとても良い保存状態で残されています。
ここですごく気にしたいなと思うのは、普通、世界遺産というと国ですとか大きな文化施設が完備しているところが多いんですけれども、ここは一般の個人の方の所有となっている大変珍しい例です。
それから、庭園ですとか、緑の造園とか、日本の方はとてもお好きだと思うんですけども、そういったことにぜひ注目していただきたいのが、リマーカブルガーデンという特筆すべき素晴らしい庭園という認証制度がございまして、そこにきちんと称号を得ているという場所でございます。
ルレ・ベルナール・ロワゾー
やはりブルゴーニュと言ったら美食の地方、どんなところに行ったらいいのか。先ほどもご紹介ございましたベルナールロワゾーさんのお店が、やはりブルゴーニュ、フランス、ポンテを中心にかなりいろいろ展開されております。皆さんもよくご存じかと思いますけれども、 1970年にフランス料理を大革命で一新させました。
ベルナール・ロワゾーの料理が味わえるレストラン、シグネチャーシグネチャー料理、蛙のもも肉のお料理ですね。もともと蛙のお料理というのはですね、田舎料理で田舎の中をドライブしていて、旅籠とかで大皿にバンと盛られて出てくる、結構気取らない料理なんですけれども、どうぞ自分はこれをすごい美食のお皿に転換させたという、すごくここで大転換があったという方ですね。
彼のお料理が食べられる場所、域内にいろいろございます。ワイン観光で有名で、ホームから北へ少しだけ上がったところ、こちらのソリューを中心に何軒かございます。今 5つ星のホテル、レストランとなっております。アメリカの旅行雑誌コンテナとトラベラーという雑誌がありますけれども、世界で訪れたいベストホテル大賞、このフランスモナコ編でトップにランクインしたというとても由緒あるホテルレストランですね。
もっと気軽にロワゾーさんのお料理を食べたいわっていうときは、街の中にも気軽に行けるレストランがございます。ロワゾーデ・デュック、ロワゾー・デ・ヴィーニュ、ロワゾー・デ・タンとロワゾーの後に名前が付いています。ブルゴーニュ大公宮殿の真ん前にあるディジョンのレストランがロワゾー・デ・デュック。
ヴィーニュとは葡萄畑という意味です。ワインに特化したレストラン。ここでグラスワインが頼めるというフランスだとやはり旅行で行った時に瓶で頼むとやっぱり 1本しか飲めなかったり高かったりしてちょっと躊躇しちゃうんですけども、ここでは 70種のワインがグラスで出てくるという夢のようなレストランです。
ロワゾー・デ・タンのタンは時という意味です。ブザンソン時計産業で有名なところだからですね。このブザンソンのレストランが入るのがコンセルヴァトワール音楽院ですね。音大ですけれども、この跡地に入ります。ブザンソンというと日本で有名なのが、ブザンソン指揮者コンクールだと思うんですけども、最近、佐渡裕さんが来年のブザンソン国際指揮者コンクールで審査員長になるというのが結構話題になってかなと思います。
フラヴィニー・シュル・オズラン
可愛い中世の町並みが広がるちっちゃな村なんですけれども、ここもフランスの美しい村に登録されております。人口が 2000人以下で、村の中に遺跡、歴史的な史跡が2か所以上ある。きちんと協議会の審査を受けて、登録されたところに名誉ある称号が得られるんですけれども、ブルゴーニュで有名なところ幾つかあるんですけれども、フラヴィニー・シュル・オズランが、その筆頭に来るのかなと思います。
ここで作られているのがアニス等を含めたキャンディですね。これ結構日本でも売られていますし、今日はですね、カクテルパーティーの中でこのボンボンエキスを使ったデザートもお出しする予定ですので、楽しみになさってください。さて、ディジョンですね。これはブルゴーニュの首都中心地。中世ブルゴーニュ公国の首都として栄えた場所ですけれども、やはり皆さん行かれるとしたら、ブルゴーニュ大公宮殿とかフィリップ前両方の塔とか登られると思います。
あとはモザイク状の七宝焼の屋根が大変有名なんですけれども、ここがいいのは町がとてもいいサイズなんですよね。いろいろ見どころあるんですけれども、全部徒歩で回れるという、とてもすごく濃縮された時間の中で満足度が高い場所だと思います。
美食・ワイン国際博物館
そして、先ほど議長の中にお話にありましたように、やっぱり目玉は今年の 5月にできました美食・ワイン国際博物館、これミュージアムではなくて、シテと言っています。シテというのは、ミュージアムが博物館なんですけども、シテというのは、やっぱりそこに人が集まって、文化をその後に継承させていったり、外部の人たちといろいろコネクションをしながら、その文化をさらに後世に発展させていくというような意味合いがある施設だと思います。
そして、ディジョン自体が周りにブドウ畑とかもありますので、ワイン街道の入り口としてワイナリーツアーなんかに参加していただくのもとてもいいかと思います。
そして今、美食観光局がおすすめしたいのが、フィリップ善良公の塔の上でアペリティフがいただけるということで、わりとカップル向けの素材ではあるんですけれども、お友達同士でもいいと思います。特にバレンタインデーはここを大変人気でして、頭の上結構 316 段の階段があるので、上ると結構目眩がクラクラってしてる時にこれどうぞとか言ってワインを差し出されたり、ビールのカクテルを差し出されたりすると、すぐにOuiと言ってしまうというマジックがあるということで、結構そのバレンタインデーにオススメされています。
体験ツアー
もちろん、ディジョン観光局から予約できるワイナリーツアーがたくさんございますので、ぜひご参加いただきたいですし、ワインだけではなく、ディジョンを代表する食といえばマスタードですね。自分の好きなフレーバーをビールサーバーに並べ、マスタードサーバーからこうやってひねってジャーと好きなだけマスタードが出てくるという夢のようなショップがあったり、自分で辛子をすりつぶしてマスタードを作るやり方を教えてくれるような工房もございます。
ディジョンですけれども、宿泊施設が 2023年にかけてかなりいろいろと出てまいります。開業予定、 Mama Shelter、A-Loftとキュリオ、いずれも今グループのチェーンに入っていますけれども、やはりこれは国際美食博物館ができることによって、かなりのお客様、送客が見込まれるという上での開業だと思われます。
パン・デミズ、マスタード
パン・デミズ、マスタードなぜここで出させていただいたかといいますと、この中でですね、やはり皆様、日本のお客様、かなりスパイスですとか調味料にすごく興味を持っていらっしゃって、ちょっとした今スパイスブームにブームになっているのかなと。そんなときに、単にピーススパイスが入ったジンジャーブレッドですね。あとはこういったマスタードを買っていただいて、日本にお土産に持って帰る。そうすると、もらいたい人もやはりそのエキゾチックな風味を通じて、ブルゴーニュってどんなところなのかなと興味を抱いてくれるのかなと思います。
ワインルート
ブルゴーニュの場合、ボルドーと匹敵するぐらい有名なワインですけれども、いきなりですね、ブルゴーニュでは 5つのワイン街道とジュラの方で一つのワイン街道と合計で 6つのワイン街道がございます。いろんな楽しみ方があるんですけれども、こちらで一番お勧めしたいのは、やはり徒歩ですとか自転車それから運河クルーズ、割と車というよりは自転車とか、自分の足で回っていただくと、ブルゴーニュ特有のクレマっていうんですか、ちっちゃなその区分があって、ちょっと関わっていて、その地理的なアップダウンとかがすごく感じられるのでおすすめです。
グラン・クリュ街道
グランクリュ街道ブルゴーニュにあるワイン街道の中でも、最もプレスティージが高いところですけれども、ディジョンからユリ、サンジョルジュ、それからボーヌを辿って、下は山。これまで南北約 70 キロの特級ワインばかり、ずっと集めたような素晴らしい街道ですよね。
ボーヌ オスピス・ド・ボーヌ
このグランクリュ街道を皆さんが通って旅行していただきたいわけですけれども、ここにはディジョンと匹敵する大きな観光地というのがございます。ブルゴーニュのワインツアーをやろうと思ったら、まず皆さん方の目指されるべきなんですけれども、ここのサービスというものがですね、もうちょっとでいろんな話題が出てきます。なぜかというと、毎年 11月の 第3 日曜日にここでワインオークションが行われて、その年のワインの根付けの目安となる、そのきっかけとなるオークションが行われるからです。毎年ですね、このオークションにはタレントさんですとか芸能人、いろいろとその VIP の方が外に出て来られるのですけれども、今年のスペシャルゲストは誰なのかなと思って調べてみましたら、ブノワ・マジメル が決まっておりまして、日本でもすごい人気の高い俳優さんですので、これもちょっとした話題になるのかなと思います。
シャトー・デュ・パスタン・サントネイ村
さあ、グランクリュ街道を一番南に行きますと、シャトー・デュ・パスタンと村がありまして、そこの社長にパスタが歴史ある面でですね、こちらを経営されていらっしゃいますフロール久美子さんにご説明いただきます。
こちらは 1843年に建てられたシャトーバストです。ワイナリーの名前はドメーヌフルドラロッジです。現当主は私の主人のニコラ・フルドです。早乙女村はボーヌから 18 キロ南下した所にあります。昔から温泉保養地で有名なんです。ドメーヌの歴史が、ワイン造りの歴史が、フランス革命前に遡っていく中で、小さな家族経営でありますけれども、代々続いてきております。このシャトーはですね、かつてあの有名なロマネコンティが 60 年間ほどこのシャトーで醸造され、地区のカーブで貯蔵されていたという歴史がございます。私たちのドメインのサントメーヌがこの隣のシャサーニュ村にまたがり、プルミエクリュ、グランクリュを所有しています。
ブルゴーニュで最も美しいカーブの一つと言われるのですが、ブルゴーニュ内でも大変珍しく地下水を近い 2階建てのカーブです。地下 2階は深さ 10M までにもなりまして、合計で 1400 平米のカーブです。この冷涼で巨大なカーブの中で、 100歳を超えるワインがたくさん眠っております。このクラブの歴史あるカーブの見学の後は、 1階の方に上がっていただいてテイスティングワインのテイスティングをお楽しみいただきます。こちらの方もお客様のご希望に応じてテイスティングの内容をオーダーメイドでテイスティングをできるようになっています。昨年リニューアルした温泉ですね。温泉地には必ずあります。賭け事をするカジノ、コンドロール県 1軒だけなのですが、このカジノもありますし、この水の妖精とワインの神が存在すると言われるサントネイ村です。皆様のご訪問をお待ちしています。
シャト・ド・サン・ジェルマン・デュ・ブラン
やっぱりブルゴーニュに来たからにはゆっくりとシャトーホテルなんかに泊まってみたいわと思われると、きっと皆さん感じると思うんですけれども、そんな時にこのシャトー・サンジェルマン・デュ・プランがおすすめです。こちらもですね、オーナーの方、皆さんもご存知だと思います。松岡友子さんハリーポッターの翻訳、すごく自分の情熱で翻訳家を勝ち取ったという方ですけれども、やはりこのシャトーを建てるにあたっても彼女の情熱があってのことだったと思います。こちらの情報館自体は 1803年に建てられた歴史建築でして、ナポレオン 3世、ナポレオン 3世様式なんですけれども、中を素敵にモダンに改装されながら、昔の様式と今のモダンさとすごく組み合わさった素敵な状態になっております。
そしてここに特筆すべきなのがブルゴーニュと日本文化の融合かなと。鯉が泳いでいる日本庭園の池があったりですね、桜が咲いていたり、はたまたこのようにお風呂が露天風呂が設えられていると建築家。日本人の小島聡さんの設計だそうです。そして、こちらの良いところではですね、せっかく温泉とかスパに浸かった後、ゆったりして帰りたいという時に、一番最寄りの TGV の駅が本社内という駅で、こちらがシャルルドゴールパリのシャルルドゴール空港まで直通の TGVが 1 日に 1本あるので、それに乗っていただければ、フランスの最後の滞在予定に組み込んでも全然疲れないという感じですね。送迎もございますし、日本人のアシスタントさんもいらっしゃいます。
フランシュ・コンテ
ドール
ここからですね、ブルゴーニュを超えてフランシュ・コンテ側に参ります。実は私どもの観光局もこちらのエリアはまだあまり紹介したことがないのです。一番有名なのはいろいろありますけれども、その中で ドールという町を紹介させていただきます。
ドールはですね、ルイ・パスツールが生まれた都市です。パスツールといえば、狂犬病のワクチンを発明した方ですとか、感染病対策の祖として知られる方ですけれども、実は発酵のメカニズムとか低温殺菌法の開発なんかにも関わってらっしゃった方なので、食関連の取材で行かれた時に結構関わってくるのかなと思います。
シャトー・デュ・モン・ジョリー
そしてここにあるのがシャトー・デュ・モン・ジョリーでございます。ここはなんといっても、シェフに会いに行くたびにシェフのお料理を食べに行く場所でございます。彼のお料理を食べに行きたいわけなんですけれども、ロイヤルシェフですね。彼、ここに 3本のトリコロールに入っているブルゾンを着てらっしゃるんですけども、これが MOF フランスの国家職人証を得たものでしか得られない貴重な、やっぱりタイトルをお持ちのシェフです。
そして彼は実は日本にとても縁が深くて、何度も日本人の調理チームを指導した経験がございます。何のチームかと言いますと、 2年に一回、ボキューズドールというフレンチ料理界のオリンピックとも言われるチーム戦の料理コンテストがリヨンで行われるんですけれども、その日本のコーチ役を長年務められておりました。 2009年から 15年までですね、 2013年には日本のグループがこれまでの最高位、 第3位を獲得できたのはシェフのおかげだったということですね。
こちら、お料理だけではなく、ゆっくりと泊まっていただきたいんですけれども、こちらには 18 世紀の建築の館で全 7室。四つ星のホテルです。お料理の方なんですけども、地元の食材をやはりとても大事にしてらっしゃいます。ブレス鳥、アミガサタケ、コンテチーズ。ここは海からちょっと離れていますけれども、その分、川魚がとてもいっぱいとれるところで、そのお料理が特に有名でございます。
そして奥様。彼女自身がワインの醸造家の娘さんでいらっしゃるので、このお料理と何を合わせたらいいの?っていうときは、ぜひソムリエの奥様のアドバイスをいただいてください。シャトーはドールからちょっと離れた郊外にあるんですけれども、道路の街中でお料理食べたいって言った場合ですね、実はこちらのセカンドレストランがございます。ティピカルなフレンチビストロというところで、お値段的にもツーリストにとても優しいところかなと思います。
アル・ケ・スナン王立製塩所
さあ、今、日本の取材の中で割と人気のテーマというのが建築デザインあるんですけども、それを求めていらっしゃる方にぜひアル・ケ・スナン王立製塩所を押したいなと思います。半円状で見た空にすごいかっこいいデザインチックな建物なんですけども、製塩所ということで産業建築なんですけども、ユネスコ世界遺産に登録された初めての例です。特筆すべきなのが、ここは世界遺産の中なんですけども、 3つ星のホテルがありますので、世界遺産の中に泊まるという特異な経験をされたい方は、ぜひこちらをおすすめいたします。
ジュラワイン
ブルゴーニュワインですけれども、ジュラワインも忘れてはなりません。ジュラワインと言いますとですね、今ここで樽で熟成している様子が見られるんですけども、これ熟成とともに普通ワインって風がやって来て、そこにワインを継ぎ足すんですけれども、ジュラのワインの場合はあえてそれをしないでですね、これで空気と触れさせて膜が上に張るんですけども、ここにできる微生物による独特の風味が、このヴァン・ジョーヌの黄色いワインを生み出すということです。独特の風味があるんですけども、コンテチーズとの相性がバッチリ。それからもう一つ、ジュラワインで言えばバラのワインですね。ストローワインとも言われてますけれども、収穫後にブドウを藁の上で乾燥させてから濃度を上げて作る甘口ワイン。これのデザートワインとして、フォアグラ、チョコレートなんかの相性ともすごくいいかなと思います。
ポリニー
なぜポリシーを話したいかというと、コンテンツニーズの首都だからなんですね。シェフが一緒に来てくれたんですけれども、彼がコンテチーズのアンバサダーをやってらっしゃって、 2006年には日本に来てくれて、いろいろな料理教室ですとか、いろんなセミナーも一緒にやらせていただきました。ありがとうございました。
コンテチーズ
皆さんにお伺いしたいんですけど、今ってご存知の方、手を挙げていただけますか?ありがとうございます。さすが皆さんご存じということで嬉しいです。フランスでは本当に知らない人はいないですし、日本でも例えばチーズプロフェッショナル協会の方にアンケートを取ると、もうダントツ人気ナンバーワンですごく人気なんですけれども、まだまだどんどんこれから一般の方にも知っていってほしいなということで活動しています。
シェフが持ってくれてるんですけれども、これどのくらいの重さでしょうかっていう、実際は、実際はですね、 40 キロあるのでこんなに簡単には持てないんですけれども、直径が 60 センチで高さが 10CM で、本当は 40 キロはすごい重たいチーズですよね。
こういう感じの場所なんですけれども、春や夏は本当に素敵な草花が咲き誇りまして、牛さんたちが放牧でこういった風味豊かな草を食べています。ただ、冬はこんな感じで、すごく雪に覆われて寒い地域ですので、その冬を乗り切るために保存食として作られ始めました。
特徴的なのが作り方なんですが、よくフェルミエされていて、一つの一人の農家さんが全部作るっていうのもあると思うんですけれども、フランスでは。コンテではこの酪農家、チーズ職人熟成し、この 3者が協力し合って地域全体で作っています。なぜかといいますと、この大きなチーズを作るためには、牛 20頭分のミルク 400 リットルのミルクが必要ですので、コンテは 1000年前から作られていますので、 1000年前は一つの農家さんで 20頭も牛を飼っていなかったので、地域のみんなで協力しあって作るっていう作り方を 1000年前からこのシステムを今でもやっています。
メソッドコンテというコンテの博物館が昔からあるんですが、去年の 5月にまたちょっとスケールアップしまして、大きく素敵な建物が出来上がりました。そこではコンテのことをいろいろ知れたりですとか、もちろんテイスティングもできます。なので、是非この地域を訪れた際にはお越しいただきたいです。
コンテ。もちろんそのまま食べて一番オススメはそのまま召し上がること。ワインやブルゴーニュワインと一緒にそのまま召し上がるのがおすすめですが、今日隣の会場で 3種類のコンテをお出ししてますので、是非テイスティング 3種類食べ比べていただきたいんですね。一つとして同じコンテはないという程、本当に季節や熟成期間や造り手によって味が変わってきますので、すごく面白いところだと思います。また、料理に使っても本当にコンテを使うだけで、自分が料理上手になったように勘違いするぐらいなんでも美味しくなるなりますし、日本の食材ともとても合いますので、是非ご活用いただきたいと思います。
ブザンソン
こちら側の軍事建築家ヴォーバンの城塞が世界遺産登録をされています。 17 世紀の要塞築城なんですけれども。そうですね、ブザンソンと言えばヴォーバンも有名ですけども、やっぱり男性誌とかですと、時計のガーゼルの展覧会とかによく行かれる時に、ぜひスイス側からこちらのフランシュ・コンテ側に来てほしいなと思っています。時の博物館というのがありまして、こちらでブザンソンの時計産業をお見せするような施設となっています。スイスの時計産業の中でも、中の機械の部分は結構ブザンソンから来ているそうですので、優秀な職人さんがいらっしゃいます。
いろんなテーマで取材が可能かと思います。美食の楽しみもありますし、工芸技術、ここで 2番目に出しているクリステル社、お鍋ですねステンレスの鍋で有名です。ここで工場見学とかやってもいいんじゃないでしょうか。
SDGS これも取材ネタとしては今鉄板ですよね。そんな時に運河サイクリング、ブドウ畑の散策もオススメです。ルポルタージュには人物インタビュー欠かせません。今日いらっしゃいます皆さん、デレゲーションの方々にインタビューをしてほしいです。
やっぱりブルゴーニュ、ファミリーでの施設が大変多いので、そういったファミリーヒストリーを追うっていうので、みんなそれで追ってみるっていうのもいいんじゃないのかなと。
建築で言いますと、ロンシャンの礼拝堂を写真に渡してないんですけども、コルビジェ建築、これがやっぱり結構人気でして、せっかくフランシュ・コンテ行かれるんでしたら、ここも行ってみたらいかがでしょうと。それから建築の隈健吾さんご紹介写真がないんですけども、ブザンソンの文化アートセンター、こちらの建築が隈さんです。そういった意味で、結構人物掘り下げられるといっぱいいるかと思います。
さて、本当に駆け足で、時間もちょっと押してしまったんですけれども、こちらでプレゼン全てになります。ご清聴どうもありがとうございました。