
産休延長へ
カテゴリー: 社会問題 | 公開日: 2010/10/25
フランスの年金改革のデモの話が大きくて隠れているが、ヨーロッパ議会は産休を延長する法案を採択した。EUの加盟国全てで産休を20週に延長し、父親向けの2週間の育児休暇も盛り込まれた。これは、ヨーロッパ全体での出生率を引き上げる目的がある。
フランスの産休は16週で、これはヨーロッパの平均値。ドイツやベルギーでは15週、イタリアは20週、イギリスは26週、スウェーデンでは75週の産休がとれる。
産休に関して、そして父親の産休に関しても国ごとで随分違いがある。フランスでは父親がおよそ3分の2が14日のの産休を取るが、比較的若い30代前半では75%も取得するらしい。
イタリアでは、母親が赤ちゃんが生まれて3ヶ月は家にいることが義務づけられているが、男性の産休取得率は1.6%しかない。イギリスではブレア首相が産休を取ったことで一気に広がったりしている。
フランス政府は、13億ユーロの追加支出が発生するため、この提案に反対している。最終的な決定は全て加盟国の政府が集まるEUの閣僚理事会で行われる。
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