複数の弁護士によると、このコンピュータ処理方法は、欧州の個人情報保護制度であるRGPDやデータ保護法に抵触するとのことです。協会でも同じような見解がありました。デジタル環境における基本的自由を擁護する団体「Quadrature du Net」の訴訟グループのメンバーである弁護士のバスチアン・ル・ケレックは、「国家は、このアルゴリズムによる司法の実験によって、個人データやプライバシーを保護する法律から自らを解放しようとしています」と言う。
「実験というレッテルを貼って、さらに個人情報を掘り起こすことを許可するというこの方法論は、私たちを悩ませるものです。その都度、実験だから大丈夫、アルゴリズムが提案する結果が比例しているかどうか確認すると言いながら、実際は魔法使いの弟子を演じているようなものです。アルゴリズムが人間よりも優れた判断を下せるという考え方は、警察、司法、社会保障、家族手当のシステムなど、さまざまな分野で広がっています。Quadrature du Netでは、こうした自動プログラムが生み出す偏見と戦おうとしています。なぜなら、今日のDataJustシステムのように、技術は時として悪用につながることがあるからです」とBastien Le Querrecは悔やんでいます。
最高裁判所が検証したDataJustのアルゴリズム
Quadrature du Netが参照されたConseil d'Etatは、その結論において、このプロジェクトは公共の利益になるため、ファイル内の人々の個人データを処理するための同意は必要ないとしています。法務省によると、まだ効果が明らかになっていないデータジャストシステムは、2022年3月末までに運用を開始する予定です。
https://www.rfi.fr/fr/technologies/20220106-la-justice-algorithmique-s-installe-en-france