音楽を聴くことは、それを演奏することと同じ能力を動員することではない。音楽家の脳には変化が観察されている。しかし、感動に打ち震えなければ、観客に伝わらないのでしょうか?トマス・ラシェーズにとって、ステージでソロをとるときに起こるのは、「最初の直感、知性、感情」が混ざり合ったものです。"神 "に近い、ありえない状態に自分を置くというか。そんなことはない」と、サックス奏者は言う。インスピレーションもありますが、楽器のコントロールやミスをしないようにする気持ちもあります。そして、一緒に演奏するミュージシャンや、観客との交流もあります。
ベルトラン・ベランにとって、音楽を演奏するときは、「いつもどこかにいる」のだ。"時に精神的に、時に感傷的に、時に神経質に、時に一種の「狂気」の超越の中で"。
60〜70%の人が潜在的に音楽の感動に触れることができる一方で、そうでない人も3〜5%存在するのです。アスペルガー自閉症の人たちと同じように、音楽性無感覚症の人たちは、音楽に対して何も感じないのです。また、2017年にザットーレ教授がバルセロナ大学と共同で行った研究では、音楽に反応を示さない人が、ギャンブルなど他の刺激に非常によく反応することが証明されています。
音楽的スリルの謎は確かに解き明かされたが、私たちが愛する音楽には、感動する作品とそこに込めた思いとの間に、まだ何か貴重でもろい糸があるのだ。
https://youtu.be/FVuyAqS3oDE
(2) オリバー・サックス ミュージックフィリア 音楽と脳と私たち(Éditions du seuil, Paris, 2009)。 引用されました。フリードリヒ・ニーチェ「芸術の生理学」、『力への意志』、ガリマール社、パリ、1995年。
(3) Emmanuel Bigand (ed.), Les bienfaits de la musique sur le cerveau (Belin) 2019; Daniel Levitin De la note au cerveau, L'influence de la musique sur le comportement (2010) (エマニュエル・ビガン編)。
署名:Bastien Brun
https://musique.rfi.fr/musique/20220722-le-frisson-musical-quand-musique-le-cerveau-vont-lunisson