日本ではつい最近も食品偽装が立て続けに問題となったが、ヨーロッパでもチーズを巡り問題が起きている。先日のイタリアのモッツァレラのダイオキシン汚染に続き、今度はヨーロッパ数カ国に渡るチーズの製品に関わる重大な問題が明らかになった。
現在の調査によるとチーズ製造40社が2年間にわたり1万1千トンのチーズを賞味期限切れの物や痛んだものを新鮮なチーズと混ぜ再加工し各地に出荷していたという。イタリア人経営のドイツのチーズ工場ではネズミの糞や虫が付着した物や、インクやプラスチックが混ざった物まで混ぜて加工されていた事が取材などを通じ紹介されている。
まるで雪印やミートホープを彷彿させるような話題で同じようなことがヨーロッパでも起きるのかと驚きを隠せない。フランス人は一般的にイタリア人をバカにしているので、今回の問題はドイツがメインであるが、イタリア人の経営であることでちょっとホッとしている感じだ。
ヨーロッパで最大の乳製品の会社はフランスのラクタリスだが、イギリスやイタリアのチーズ会社などを吸収して拡大している。イタリアのチーズ最大手のガルバーニもラクタリスの傘下となっており、食品もボーダレスだ。
ラクタリスによれば、問題の会社とは1年前から取引を絶っており、現時点で問題はないとしている。
日本にも多く輸入されているヨーロッパのチーズ、本当に大丈夫なのか?