
フランス発の青春映画『ホーリー・カウ』、10月10日より全国順次公開
カテゴリー: アート | 公開日: 2025/9/21
演技未経験の新人俳優陣が輝く、チーズコンテストに賭ける"どん詰まり"青年の物語
フランス東部ジュラ地方を舞台にした青春映画『ホーリー・カウ』が、10月10日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国で順次公開される。本作は、フランス本国で約100万人を動員し、『Anora アノーラ』や『サブスタンス』といったオスカー受賞作を上回るサプライズヒットを記録した注目の作品だ。チーズ職人の息子が挑む、人生をかけたコンテスト
物語の主人公は18歳のトトンヌ。仲間と酒を飲み、パーティに明け暮れる無軌道な生活を送っていた彼の人生は、チーズ職人だった父親の突然の死によって一変する。残されたのは行き詰ったチーズ工房と7歳の幼い妹。生計を立てる手段を見つけなければならない状況で、彼が目をつけたのはチーズのコンテストで金メダルを獲得すれば得られる3万ユーロの賞金だった。 伝統的な製法で最高のコンテチーズを作ることを決意したトトンヌが、妹や仲間たちと共に奮闘する姿を描いた本作は、「マジかよ!」「なんてこった!」という意味を持つタイトル通り、予想もつかない展開で観客を魅了する。新人監督・キャストが織りなす本格派ドラマ

ジュラ地方の魅力とチーズ文化を堪能


数々の映画賞を席巻した話題作
本作は2024年のカンヌ国際映画祭ある視点部門ユース賞受賞を皮切りに、夭折の天才ジャン・ヴィゴにちなみ若手監督に授与されるジャン・ヴィゴ賞、フランスのアカデミー賞と言われるセザール賞など、数々の映画祭を席巻した。小規模な作品ながら、その真摯な人間ドラマと美しい映像で多くの観客の心を掴んでいる。 一見すると社会のはみ出し者のように見える登場人物たちが、困難や葛藤を経験し、それを乗り越えて成長していく姿は、まるでチーズがじっくり熟成していくかのよう。単なるフィクションを超えた深いテーマが込められた本作は、観る者の心に静かに、そして深く響く作品となっている。『ホーリー・カウ』
- 公開日: 10月10日(金)
- 上映館: ヒューマントラストシネマ有楽町、シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷、シネ・リーブル池袋ほか全国順次公開
- 監督: ルイーズ・クルヴォワジエ
- 出演: クレマン・ファヴォー、ルナ・ガレ、マティス・ベルナール、ディミトリ・ボードリ、マイウェン・バルテレミほか
- 上映時間: 92分
- 配給・宣伝: ALFAZBET
- 公式サイト: https://alfazbetmovie.com/holycow/