「モリエール」ローラン・ティエール監督インタビュー
カテゴリー: アート | 公開日: 2007/3/15
今年度のフランス映画祭のサプライズ上映作品「モリエール」の監督にインタビューをしてきました!
ローラン・ティエール監督、ニューヨーク大学で映画を学び、その後ジャーナリストとして活躍。長編監督は2作品目となります。
インタビュールームに入ると、とても気さくな雰囲気で全スタッフと握手をすると着席。終始にこやかにお話をしていただきました。「カメラ目線で話したらいいのかな?」と撮影チームへの気配りを忘れないのも、自身がジャーナリストとして撮影する側の経験があるからでしょう。
子どもの頃からアメリカ映画に興味を持ち、スピルバーグやフランシス・コッポラ、ウッディ・アレンが好きというその嗜好を聞いて、フランス・コメディ映画に新風をふかす期待の新星であるという評判になるほど納得でした。
勿論、今回の上映作品「モリエール」のお話も聞いてきました。
↓監督からの『モリエールの醍醐味!』はこちら
「アーティストがモノを生み出すというクリエーションがテーマの作品です。モリエールは表現する声を探した人です。悲劇が物事を伝えるのに有効と考えていましたが、悲劇を追求すると喜劇になるという逆説に到達しています。面白いけれども悲劇であるということです。ここがこの作品の見所です」
他にも監督の人となりが伝わってくる素敵なインタビュータイムでした。インタビューレポートをご期待下さい。
●「モリエール」ストーリー
1644年、弱冠22歳のモリエールは「盛名劇団」を旗揚げするも破産し、債権者に追われてパリから姿を消す。そして、その後の数ヶ月間はいまも歴史の闇に消えたままである。この謎の期間、モリエールの身に起きたことは何か?西洋時代劇の喜劇を必見!
フランスメディアの関連記事
関連記事

admin
「エール!」エリック・ラルティゴ監督インタビュー
「エール!」エリック・ラルティゴ監督インタビュー ろう者夫妻に産まれた少女には聴覚の異常は無く、一家の通訳を行うなど無くてはならない存在になっていました。そんな中、コーラス部で才能を見いだされ、パリの音楽学校への入学が認められるオーディションの出場を勧められるのです。 しかし家族は大反対、本人も家族のことを考えるとオーディションへの出場をあきらめることを決意し日々が過ぎていきます。思春期の...

admin
アンヌ・フォンテーヌ監督 インタビュー『マルヴィン、あるいは素晴らしい教育』
アンヌ・フォンテーヌ監督 インタビュー『マルヴィン、あるいは素晴らしい教育』 監督を始めるきっかけは? 女優としてデビューしたのは17歳の時にダンスをしているときに偶然見いだされて女優デビューしたのです。そのあとすぐに女優はずっと続けていける職業じゃないなと思い、どちらかというと俳優さん立ちを演出したいなと思ったので監督業に転身しました。 <stro...

admin
ナタリー・バイ インタビュー
ナタリー・バイ インタビュー 短編にはよく出るのでしょうか? 短編はデビューしたての監督にとって、とても重要な物なんです。割と頻繁に短編に出ます。短編のオファーがあったときに、必ず既に長編を作っているのかと尋ねて、長編があるのならば、それを見てどのような人でどのような仕事をして、どんなことを考えているのかということを見て、それから判断します。 今回の...