ベルギー議会はEUで初めて、イスラム女性が全身をベールで覆うブルカやニカブを、公共の場面で着用することを禁止する法案を決定した。
違反すると15〜25ユーロ、最大で禁固7日間の刑を受けることになる。
お隣フランスではスカーフ禁止法と言って、学校でイスラム女性がスカーフを着用することを禁止しているが、ベルギーでの禁止令はスカーフまでにはいたらなかった。顔が見えれば良しとする、ということのようだ。
ベルギーでのこの法案は、治安上の問題を理由にしているが、欧州ではイスラム女性の人口が増加傾向にあり、全身をベールで覆う姿が目に付き始めたといったところだろう。
ベルギーにせよ、フランスにせよ国際的なイメージもあり、多くの移民を受け入れてきた多様性のある国に見える。が、しかし、その多様性ゆえに許容できない範囲まで、他の文化が入り込んでしまったとも言える。
ベルギーでは女性の尊厳の問題にクローズされているが、公には出せないベルギー人の感情が見え隠れしている。