仏12月の失業者数半年振りに減
ヨーロッパや世界各地で景気回復の兆候がみられはじめている。フランスでは12月の失業率がわずかながら減少した。これは半年振りのことになる。
12月の失業者数は約261万人で1.6%減少した。ここで明るい兆しと考えられるのが25歳以下の若者の失業者数が減ったことである。ちなみに日本の昨年12月の失業者は約317万人。人口が違うので比較はできないが、日本の場合は14ヶ月連続で失業者数が増えており、暗雲たれこめるといったところだろう。
もちろん、たった1ヶ月の回復は手放しで喜べない。フランスでは専門家が「一時的な回復だ。年間総じてみると失業者数は増加しており、まだまだ景気回復と言うには程遠いのでは」という見解を示している。
国際通貨基金が世界の景気が回復するのは2010年と予測している。安定した暮らしを求める声は今年中に落ち着くのか。フランスと日本の動向を今後も追っていきたい。