不景気の流れが、フランスの引越事情にも影響を与えている。
フランスでは今年に入り、新築物件の売上件数が30〜35%マイナスに投じており、全体の引越件数が減少。さらに、引っ越しをする人も業者に頼むのではなく、自分たちの手で引っ越しを行うケースが増えているため、引越業界は昨年よりマイナス25%も売上が減っているという。
引っ越しを行う人で業者に頼むのはたった20%。80%の人が親族が知人友人に協力をお願いし、日数は長くかかっても引越代を安くおさえることに余念がない。
おかげで引越業界も、これまでのように配送スタッフがつかず、段ボールとトラックなど「箱」だけのレンタルサービスを始めるなど、新サービスやサービス価格の設定に必死だ。
引越控えは長引くのか。打撃を受ける中小企業の値引き合戦は止みそうにない。