フランス人、トップクラスの生産性
バカンスと言えばフランス人。フランス人はよく遊び、ほどほどに働くといったイメージを持つ人は多い。そのイメージは実際のところどうなのか。
まず「よく遊ぶ」というイメージだが、フランス人の有給休暇は年間最低でも37日。労働時間短縮法の制定によって、それ以上とることも可能だ。年間5週間ほど、ということになるが、まだまだ足りないと感じる人も多いそう。
アメリカでは15日程度、韓国では6日程度、日本は8日程度だというから、やっぱりこの長さは世界でもトップクラス。休暇を使って何をするかは人それぞれだが、「よく遊ぶ」というイメージは間違いなさそう。
次に「ほどほどに働く」というイメージ。週35時間労働制で、日本の週40時間制度に比べて5時間も少ない。だが、一時間あたりの生産性は約25$で、日本人の約18ドルよりも高いという調査結果が出ている。アメリカの約24$と比較しても上回り、先進国の中ではトップクラスの数値だ。
このデータだけ見ると、日本人はへとへとになるまで毎日働くわりには生産性が高くなく、フランス人はほどほどに働くわりには生産性も高いしよく休める、ということになり、日本人としてはちょっと悔しい気分になる。
実際、日本人の場合、長時間働くことを美徳とする企業がまだまだあるようで、「生産性や効率性」を追求する働き方を良しとする欧米と比べると、労働時間が長くならざるを得ない。
もちろん労働時間が長くても幸せなら良いのだが、やっぱり長く働きすぎると健康を害したり、家族と過ごす時間が短くなったりで幸福度が低くなる傾向にはある。
生産性が低ければ、「フランス人を参考に」とは言えないが、生産性が高いのだから、思い切ってフランス人的働き方を真似してみてはどうかと思うのだがどうだろうか。
そんなことしたら、会社で取り残される・・・なんて声が聞こえてくるようだが・・・。